05.産地でも蒟蒻の花を見ることは珍しい、コンニャク(蒟蒻、菎蒻)

コンニャクの茎葉

コンニャクの株
所在地 藤沢市辻堂太平台2-13-35藤沢市長久保公園 ハーブ園
科.属など サトイモ科コンニャク属 夏緑多年草
見どころ
 地下茎はコンニャクイモ(蒟蒻芋)と呼ばれます。原産地はインドまたはインドシナ半島(ベトナム付近)とされ、東南アジア大陸部に広く分布しています。扁平な円形の地下茎があり、地上には葉だけを出します。茎(葉柄)は高さ1メートルほどに伸び、模様が蛇のようです。先端は平らに開いて鳥足状に小葉をつけます。小葉は柔らかくてつやがあり、楕円形です。
 株は次第に大きくなりますが、ある程度大きくならないと花はつきません。花はサトイモ科の花らしい、いわゆる肉穂花序で、真ん中が花で、それを取り巻くように仏焔苞(ぶつえんほう)と呼ばれる風ヨケのようなものがあります。

蛇の肌模様のような茎

コンニャクの花
好天のときは悪臭がします

花と左の株の撮影 石川佐智子
東京薬科大学薬用植物園 2012.10.30
 
 ※ショクダイオオコンニャク(燭台大蒟蒻)の花が5ページ№24に載っています。
撮影者 八城幸子 撮影日 2012.7.27
10.やっかいな水田雑草である、チゴザサ(稚児笹)

チゴザサの花の拡大
所在地 横浜市緑区寺山町291 県立四季の森公園
科.属など イネ科チゴザサ属の多年草
見どころ

チゴザサの花と茎葉
 北海道から南西諸島の日本全国に分布し、水田の畦や放棄水田、ため池の湖岸、沼沢地などに生育し、茎を地表に伸ばして広がり、節から根を出して定着します。名前の由来は、小さい笹のような植物であることからきています。高さは30~50センチになります。長い根茎を伸ばして広がります。葉は狭披針形で互生します。6月から8月ごろ、茎頂に円錐花序をだし、淡緑色から紫褐色の小穂をつけます。小穂は小さな楕円形です。
撮影者 八城幸子 撮影日 2012.8.2
15.ハーブの仲間。料理の香辛料になる、ウィンターサボリ 別名:木立薄荷  
所在地 東京都小平市中島町21-1 都立薬用植物園
科.属など シソ科キダチハッカ属 多年草
見どころ

ウィンターサボリの群生
 ヨーロッパ南部から北アフリカにかけて分布しています。明治時代に渡来。草丈は30~40センチになります。7~10月ごろ、1センチ程の白色の唇形の花をつけます。葉は対生し、葉は2~3センチの倒披針形。花や葉は香辛料として肉・魚・豆料理などで利用されます。
撮影者 石川佐智子 撮影日 2012.8.3

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16.ハーブの仲間で料理や薬用になる、メグサハッカ(目草薄荷) 別名:ペニーロイヤル

薄紫色のメグサハッカの花
所在地 東京都小平市中島町21-1 都立薬用植物園
科.属など シソ科ハッカ属 多年草
見どころ  ヨーロッパ原産のハーブ。これから抽出した油がメントールです。葉は卵形で対生。葉にはペパーミントに似た香りがあり、虫がこれを嫌います。夏に花茎を伸ばして総状花序を出し、淡い紫色の花を穂状につけます。他のミント類に比べて全体に小さいです。料理に用いるほか、薬用としては、頭痛・めまい・発熱などに用います。
撮影者 石川佐智子 撮影日 2012.8.3
17.収穫後保存し冬でも食べられることから、トウガン(冬瓜)

トウガンの花

カボチャの葉に似ています
所在地 東京都小平市中島町21-1 都立薬用植物園
科.属など ウリ科トウガン属 つる性1年草
見どころ
 原産はインド、東南アジア。日本では平安時代から栽培されています。夏に収穫される夏の野菜で、実を食用とします。夏に花径7センチくらいの黄色い5弁の花を咲かせます。けれど結実するのは少ないそうです。冷涼な場所に保存しておくと冬にも食べられることから、「冬の瓜」と名づけられたそうです。実は大きいもので短径30センチ、長径80センチ程度にもなります。薬用には、種子を用います。血圧・血糖値を下げるなど効用はたくさんあります。

棚でトウガンをぶら下げて作っているのを初めて見ました
 

大きさ25センチほど、棚の横で180円で売っていました 八城幸子撮影           
横浜市港北区新吉田町 2012.8.7
撮影者 石川佐智子 撮影日 2012.8.3
18.ハーブの仲間。葉がポプリに使われる、アルカネット
所在地 東京都小平市中島町21-1 都立薬用植物園
科.属など ムラサキ科ウシノシタグサ属 多年草
見どころ  ヨーロッパ南西部原産。草丈は60センチほどになります。全体に白い剛毛に被われています。葉は披針形で、6~10月ころ集散花序をだし、小さな青紫色の花を咲かせます。芳香のある葉は乾燥させてポプリに利用されます。昔のヨーロッパでは若葉や花が食用に、煎じた根はかゆみ止めや抗菌剤などの薬用になったそうです。近年は肝臓に有害な物質を含んでいることがわかり、食用にはされなくなりました。
撮影者 石川佐智子 撮影日 2012.8.3
19.薬草として利用されています、キバナオウギ(黄花黄耆) 別名:タイツリオウギ 

キバナオウギの花
所在地 東京都小平市中島町21-1 都立薬用植物園
科.属など マメ科ゲンゲ属  多年草
見どころ
 中国原産で江戸時代に渡来。茎は直立して草丈は1メートルくらい、葉は奇数羽状複葉で小葉は楕円状です。花期は7~8月頃で淡黄色の蝶形花を咲かせます。果実はやや膨らみ半卵円形状となり,種子は黒色で腎臓形をしています。薬用としては利尿作用、血圧降下等の作用があります。
撮影者 石川佐智子 撮影日 2012.8.3
20.葉の形は柳に似ています、ヤナギタンポポ(柳蒲公英)
所在地 東京都港区白金台5-21-5  国立科学博物館付属 自然教育園内
科.属など キク科ヤナギタンポポ属 多年草
見どころ  草丈は30~120センチになり、茎につく葉は多数互生し、葉身は長楕円状披針形、披針状または線形となります。葉の先端はとがり基部はくさび形か円く、縁にはまばらに鋸歯があります。葉はヤナギの葉に似て細いです。花期8~9月。鮮やかな黄色で花径が2.5~3.5センチの花を咲かせます。頭花は舌状花のみで構成されており、円錐状または散房状につきます。
撮影者 石川佐智子 撮影日 2012.7.9

2012.8.4~8.7 掲載20種

04.昼間も咲いていました! ヘビウリ(蛇瓜)の花と細長~い実

左の長い柱のようなものは、2メートル以上もあるヘビウリの実です
所在地 東京都小平市中島町21-1 都立薬用植物園
科.属など ウリ科カラスウリ属
見どころ
 ヘビウリは原産地はインドで、我が国へは明治末期に渡来しています。観賞用植物として導入されたそうです。そして、現在でも植物園や趣味家など、各地で観賞用に栽培されています。観賞植物ではなく、ヒョウタンやヘチマと同様に幼果を食する野菜なのです。東南アジアなどの熱帯では普通に出回っています。味は、苦みはなく、皮に独特の臭気があり、炒め物やカレー料理などに用いるようです。また、若芽も野菜として食べるようです。花はカラスウリに似て白い華麗な花が夏に咲きます。カラスウリの花は夜、華麗に咲きますが、ヘビウリの花は昼も華麗に咲いていました。実の長さにはビックリしました。背の低い私が見上げるほど、2メートル以上もあるのです。

   大小の実が生るヘビウリ
中央の長い実はこれ以上カメラに収まりません

長さ1メートルもある白い実が棚から何本もぶら下がっています 2012.8.18星薬科大学植物園
岩田忠利撮影
 
 
撮影者 石川佐智子 撮影日 2012.8.3
09.花序に黄色い腺体がある、ソクズ(蒴藋) 別名:クサニワトコ


ソクズの実 2012.9.18 同じ場所で
所在地 横浜市緑区寺山町291 県立四季の森公園へ行くプロムナードの途中
科.属など スイカズラ科ニワトコ属 多年草
見どころ
 本州~九州の山野や人家のそばなどに生えます。高さ1~1.5メートル位になり、葉は奇数羽状複葉で、対生します。小葉は5~7枚つき、長さ5~17センチの広披針形または狭卵形で、縁にギザギザがあります。茎の先に小さな白花をびっしりつけ、花序の上部は平らで、ところどころに黄色の杯状の腺体があります。花には蜜がなく、腺体に蜜を貯めます。果実は直径約4ミリの球形で赤く熟します。花期は7~8月。古い時代に薬用として導入されたものが、野生化したようです。リウマチや神経痛や利尿に薬効があるようです。 

花の拡大
 

ソクズの茎葉
撮影者 北澤美代子 撮影日 2012.8.2
13.ジャムやジュースに! クランベリーの実

クランベリーの実
所在地 東京都小平市中島町21-1 都立薬用植物園
科.属など ツツジ科スノキ属 常緑低木
見どころ  高さ10センチ程度の低木で、枝は細く小さな常緑の葉をつけます。花はダークピンクで反り返った花弁をもちます。果実は小さく、中が数室に分かれた空洞になっており、熟すとピンク色から深紅に色づきます。名前の由来はクランベリーの花が鶴(クレイン)に似ていることから。ポリフェノールやビタミンがたくさん含まれているので、最近、健康食品として人気があります。
撮影者 石川佐智子 撮影日 2012.8.3
14.花は綺麗ですが雑草として嫌われています、イチビ(伊知比)

イチビの花
所在地 東京都小平市中島町21-1 都立薬用植物園
科.属など アオイ科イチビ属 1年草
見どころ

繊維植物として輸入されたイチゲの茎葉
 インド原産の帰化植物。茎は円柱形で、直立し、上部で分岐して、草丈150~250センチ。葉は互生、心臓形で長さ8~10センチ、長い柄があり、両面、特に裏面に短い軟毛が多いです。茎の上部の葉腋に花序を出し、花期は7~10月ころ、花径1.5~2センチくらいの黄色の5弁花をつけます。最初は繊維植物として輸入したのですが、被害が多くて最近では困った雑草です。
撮影者 石川佐智子 撮影日 2012.8.3

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01.枝先にボンボンのような丸い頭花をつける、センニチソウ(千日草)

センニチソウ・ピンクの花
所在地 横浜市港北区綱島西1丁目 道端の寄せ植え
科.属など ヒユ科センニチコウ属 1年草
見どころ  

センニチソウ花の群生
県立秦野戸川公園近くの畑 2012.9.18
八城幸子撮影
  
 熱帯アメリカの原産の1年草です。よく分枝し、花期が長く、夏から秋にかけて紅色の小花が球状に集まった花をつけます。花序の中で目立っているのは小苞で、本当の花は、小苞に包まれています。葉は長楕円形で対生して、細毛に包まれています。草丈50センチ、花色は桃、白、紫紅などがあります。開花期は7月~10月。
撮影者 大田孝子 撮影日 2012.8.2
06.夜咲く花として観賞されてきた、ヒョウタン(瓢箪)

ヒョウタンの花
所在地 藤沢市辻堂太平台2-13-35藤沢市長久保公園 ハーブ園
科.属など ウリ科ユウガオ属 1年草
見どころ
 ウリ科の植物の花は黄色いものが多いのですが、ヒョウタンは白い花をつけます。最古の栽培植物のひとつで、原産地のアフリカから食用や加工材料として全世界に広まったと考えられています。花は夕顔と呼ばれ、平安時代の昔から、夜咲く花として観賞されてきました。実は球状から楕円形、棒状や下端の膨らんだ形など品種によってさまざまな形があります。かつて利便性の高さからか、縁起物とされ羽柴秀吉の千成瓢箪に代表されるように多くの武将の旗印や馬印などの意匠として用いられ、また、三つで三拍(三瓢)子揃って縁起が良い、六つで無病(六瓢)息災などといわれ、掛け軸や器、染め物などにも多く見られます。

ヒョウタンの実
 

りっぱなヒョウタンになりました
2012.8.26 同じ場所
撮影者 八城幸子 撮影日 2012.7.27
11.姿がパイナップルに似ています、ユーコミス 別名:パイナップルリリー

ユーコミスの花
所在地 東京都小平市中島町21-1 都立薬用植物園
科.属など ユリ科(ヒヤシンス科)ユーコミス属 球根植物
見どころ

ユーコミスの葉
 原産地は中央アフリカ、南アフリカ。草丈は40~70センチくらい。葉縁が波状の葉をロゼット状に叢生して、夏に太い花茎を伸ばし、その頂部に星形の小さな花を多数つけ、先端に葉を茂らせます。その姿がパイナップルに似ることから、パイナップルリリーの別名があります。
撮影者 石川佐智子 撮影日 2012.8.3
12.薬用として利用の多い、エビスグサ(夷草)

エビスグサの花
所在地 東京都小平市中島町21-1 都立薬用植物園
科.属など マメ科カワラケツメイ属 1年草
見どころ

      エビスグサの実 
種子はハブソウとともに「はぶ茶」という薬用茶に使われます
都立薬用植物園 2012.8.23 八城幸子撮影
 北アメリカ原産で江戸時代に中国から渡来。草丈は1メートル以上になり、葉は互生し、5~6枚の小葉からなる羽状複葉です。茎や葉をつぶすと、不快な匂いがします。花は夏に咲き、葉腋に一輪か二輪ずつ咲き、いびつな5弁花です。果実を乾燥させて薬用に利用します。薬効は非常に広範囲です。便秘、慢性胃腸病、消化不良、胃拡張、などに利用されます。
 
撮影者 石川佐智子 撮影日 2012.8.3
03.オオバコより大形です、ヤツマタオオバコ(八つ又大葉子)
所在地 東京都小平市中島町21-1 都立薬用植物園
科.属など オオバコ科オオバコ属 多年草
見どころ  草丈は30~80センチくらい。葉の特徴は、根際から生える葉は卵形です。茎先で穂状花序(柄のない花が花茎に均等につく)を枝分かれさせ、開花期は7~8月ころ、白い小さな花をたくさんつけます。
撮影者 石川佐智子 撮影日 2012.8.3
08.日本には最初、種子が漢方薬として輸入された、スイートバジル

スイートバジルの花
所在地 藤沢市辻堂太平台2-13-35藤沢市長久保公園 ハーブ園
科.属など シソ科メボウキ属 1年草
見どころ


スイートバジルの茎葉




 原産地はインドからインドシナ半島にかけての地域で6世紀にヨーロッパに伝えられ、現在はスペインやイタリア、フランスなど南ヨーロッパやアメリカでも栽培されています。日本には江戸時代に渡来していますが、現在栽培は少なく、葉を生(なま)のまま、またはハーブとして利用します。また、葉から芳香油をとり、せっけんや飲料の香りづけに使います。一般に「バジル」と呼ぶ場合はこのスイートバジルを指すことが多いようです。和名はメボウキ(目箒)で、黒い小粒の種子を水に浸すと表面が寒天状に膨らみ、カエルの卵のようになり、漢方ではこれを目に入ったごみを洗うのに使うところからきています。
撮影者 八城幸子 撮影日 2012.7.27
02.キチガイナスビの異名もある、チョウセンアサガオ(朝鮮朝顔)
所在地 東京都小平市中島町21-1 都立薬用植物園
科.属など ナス科チョウセンアサガオ属 1年草
見どころ  江戸時代から明治時代にかけて日本に入ってきた帰化植物。草丈は1メートルほどで茎はよく枝分かれします。葉は大型の卵型で、長さ10~20センチ、幅7~15センチ。夏から秋にかけて長さ10~15センチほどの漏斗状の白い花を咲かせます。私が見たのは紫色でしたが……。がくは筒状で、長さ4~5センチ、先が5つに分かれます。果実は球形で直径3~5センチ。短いとげが多数付いており、中に多くの種子が入っていて、熟すと割れて種子が飛んでいきます。華岡青洲が手術に用いた麻酔剤に、この種子が用いられたそうです。
撮影者 石川佐智子 撮影日 2012.8.3
07.和名はミドリハッカ(緑薄荷)、オランダハッカと呼ばれる、スペアミント
所在地 藤沢市辻堂太平台2-13-35藤沢市長久保公園 ハーブ園
科.属など シソ科ハッカ属 多年草
見どころ

スベアミントの茎葉
 古くからハーブとして用いられていて、古代ギリシャでは浴槽に入れて沐浴したり、中世には口臭や歯を白くするケアに使われ、ペパーミントよりもハーブとして用いられた歴史は古いようです。聖書でハッカとされている植物はスペアミントの一種ともされるナガバハッカ(Mentha longifolia)とされています。葉の先端が尖っていることから「槍」という意味の「スペア」の名が付きました。日本には江戸時代にオランダから伝来したことからオランダハッカとも呼ばれます。デザートやお酒に入っているミントは、甘みのあるスペアミントが多いようです。
撮影者 八城幸子 撮影日 2012.7.27