編集:岩田忠利/編集支援:阿部匡宏/ロゴ:伊奈利夫
NO.487 2015.02.20 掲載

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NO.     寺田理恵子さん

              二子玉川・チーズケーキ・ファクトリー

   沿線住民参加のコミュニティー誌『とうよこ沿線』。好評連載“復刻版”


   掲載記事:昭和62年11月10日発行本誌No40  号名「檀
(まゆみ)

   文・イラスト/畑田国男(漫画家) 写真/一色隆徳 

  寺田 理恵子(
   (姉妹型・♂♀♀=C型)

 
生まれも育ちも田園調布。生粋の沿線っ子です。中、高は東京女学館、大学は聖心女子大・英文科。大学4年の時から、キャンペーンガール(白水)をしたり、テレビに出たり。卒業後、フジテレビに就職しアナウンサーに。
 「オレたち、ひょうきん族」の司会で一躍人気アナに。現在は、特番の司会、
1分間の報道、「出たMONO勝負!」司会など。


 
「ね、ね。二子玉川(ニコタマ)のチーズケーキのお店、知ってる?」
 今、フジテレビのアナウンス室でも評判のお店が、ここ、チーズケーキファクトリーである。いいなと思ったことは即、実行。面白そうと思った所へは、即、訪問しちゃう好奇心の塊、
 寺田理恵子さんがこのお店を見逃すわけがない。「チーズケーキでデートしましよう」とお誘いしたら、年末の超多忙の合い間を縫って、河田町からニコタマまで車を飛ばしてやってきた」。
 「初めまして、こんにちは!」
 そして90分のデート。明るさはテレビと同じ、美しさはテレビ以上、の理恵子さんを知って、つくづく思ったことは、彼女が「末っ子」のよさを100パーセント発揮しているってこと。
 理恵子さんは、兄姉を持つ3人兄弟の末っ子であった。

          ◇◆◇

 ハデな所へ、ハデな格好で出て行って、ワイワイやるのが大好きなお祭り娘。フジテレビの看根『ひょうきんアナ』の寺田理恵子さんは、ネっからネアカの目立ちたがり屋さんだった。
 

       ひょうきんアナは、末っ子の鑑
 生まれも育ちも田園調布。中学・高校は名門・女学館(ヤカタ)、大学は聖心、とくれば、絵に描いたような沿線のお嬢さまだが、その間、ずっーと文化祭の「実行委員」をやってきた。そう。彼女はただの深窓の令嬢ではなく、「実行」のともなった、飛び跳ねる「ミーハーお嬢さま」なのだ。

 あの聖心女子大の、厳しい校則と監視の目をくぐりぬけるようにして、テレビに出たり、キャンペーンガールをつとめたりしていた女学生時代の呼吸(ノリ)も、そのまま今に持ち込まれていた。

 何にでも興味を持った。専攻は英文科だったが、山口洋子から大前研一まで何でもこいの乱読派。
 「一芸にひいでるのはムリ」と悟ってからは、深さよりも広さで勝負と割り切ったところも
末っ子の呼吸。大好きなケーキについても乱食派で沢山のケーキを食破してきたが、その彼女にして、「ここのチーズケーキは、最高!」とニッコリ微笑むのであった。
 やわらかなカッテージチーズをベースにした各種のケーキはそれぞれにおいしい。味わいが深いのに、軽い。その軽さに魅せられてボクたちは二人で5つも平らげてしまったのである。
 すべてにフットワークの軽い末っ子・理恵子さんだが、こと男性になると慎重のようで、乱読、乱食とはほど遠く、「一途なの」だそうである。そして、「彼」は頼り甲斐のあるしっかり者でなくてはならない。末っ子はどこまでも、人に引っ張られてゆく性、なのだ。
 ここ7、8年。マスコミ・文化の主流は、完全に「末っ子」の手に委ねられていた。
 有史以来、脈々と流れてきた第一子「長男、長女」主導型の日本の文化は、山口百恵(長女)引退の昭和55年を境にガラガラと音をたてて崩れ、これに代って登場したのがアイドル松田聖子(末っ子)だった。時代はここに、重厚長大の建て前人間=長女から軽薄短小のブリッ子=末っ子へ大きく転換してゆきまして……おっと、こんなお堅い話は理恵子さんに似合わない。
 以下は、近著『姉妹型の発見!』(毎日新聞社刊)をご参照いただくとして、要するにこれら末っ子文化の頂点とも言えるテレビ界の象徴が「笑っていいとも!」と「オレ達ひょうきん族」の二大番組だったのだ。(タモリ、たけしも末っ子です)


 アナウンウンサーはマジメでなくてはならない、という旧来の常識を破って、土曜日の超ゴールデンタイムに入社わずか年目のひょうきんアナ、寺田理恵子さんが大抜擢されたのは、このような時代のニーズがあったわけである。

 しかし、末っ子はリーダーシップをとる「時代の旗手」にはなりえない。
 「時代の波に乗る」のがうまい、要領のよさが身上なのだ。理恵子さんもその通りで、大学時代は女子大生ブーム、入社時にお嬢さまブーム、2年前にはひょうきん族、と常にブームに乗ってきた。
 そして、現在は特番の司会のほかに、ニュースを読んでいるのである。
いわば、報道に片足つっこんだわけで、これからは女性ニュースキャスター・ブームの一案を担おうとでもいうのでしょうか?

 「でも私、暗いニュースを読んでも、サマにならなくてェ」
 そりゃそうだ。寺田アナのあの笑顔でニュースを聞かされたら、どんな事件もみーんな明るく見えてしまう。ならば、いっそ明るいニュースしか伝えないアナになっては、どうかしら。 暗い事件は日テレの小林完吾的おじさんアナにお任せして。
 「本日、竹下総裁が誕生しました」と寺田アナが伝えれば、直後「失意の安倍さん、涙の宮沢さん」と男性アナが伝えるのだ。
 明暗コンビによる明暗ニュースショー。いかがでしょうか、編
成局長。
 と、話は脱線し続けるのも、末っ子の性(さが)。

 いずれにしても、末っ子の属性を完全に備え、その特長をフルに発揮している寺田理恵子さんは、やはり、時代の申し子である。
 唇に微笑みを絶やさない。唇にチーズ!を。
 末っ子、理恵子はチーズっ子なのだ。





  二子玉川

   CHEESE  CAKE  FACTORY
         (チーズケーキ・ファクトリー)の巻

 世田谷区玉川3116 033707--5000
 昭和623月オープン。多摩川沿いに建った店舗はハイテック な中にロートレック等アールヌーボーを取り入れたポストモ ダニズム。
  ケーキと喫茶?と思いきや店内を進めば奥行のある広いフロ アー(180坪)にビストロ、バーなど様々なコーナーが出現す る。コンセプトは「お客様に発見していただく」ミステリアス さが、また格別。
 チーズケーキはカッテージチーズを基本にして
10種。テイク アウトも可能。テレビ、雑誌で評判の“ニューカップルズ・レ ストラン”。ここで練達のシェフの手になる“地中海料理”が 手頃な値段で美味、と人気。
 無休、11時〜夜11時半。250席、駐車場2530

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